勇犬リリーの大冒険!

このブログは8歳で脊髄に出来た形質細胞腫と言う悪性腫瘍と戦うイタグレ、リリーの闘病日記です。ラスボスの腫瘍を倒す為に頑張るリリーの記録です。

闇あれば光あり

さらりと平均余命の話とメルファランの話をした後、案の定大号泣。



あれからお友達には、血液検査やレントゲンで異常無かったからと過信してはダメ!

と、リリーのようなケースもあるし、別のお友達は血液検査異常なしでエコー付きの健康診断でエコー撮ったら病気が見つかった子も居ます。



去年、リリーはお腹のエコー撮ってますが、とても綺麗と褒められました。



ただ脊髄と言う場所に腫瘍はあるけどね!



兎に角落ち込みまくった翌日、また病院から電話があって、メルファランが届いたお知らせ。

はやっ!



って事で、午後診にリリー連れて、ついでに届いた物を持って病院へ。




脊髄を守るコルセットで、わんコルさんのまぁまぁいいやつ。



気持ちは安いの欲しかったけど、リリーの大きさや守る場所で、やはりこっちの方がいいと…



まぁ、フルオーダーだと日数かかるし、値段は5万超えるから、背に腹はかえられん。





おぉ、なんか軍隊みたいや!


かっこいいやん!きっちり締まって守られてる感じがするが、首回りが食い込む…



リリーにはちと、首回りが足りぬ…



2万円したんだぜ、返品したくないぜ…



そして、前日の平均余命を聞いて先生が更に詳しい事がわかりました。と。



リリーの腫瘍は形質細胞腫なのだか、その中でなんと、なんと、唯一、寛解(癌が消え完治)の可能性があるタイプの腫瘍だと判明!



しかし、手放しでは喜べない。

可能性は低い上に抗がん剤治療が始まると、免疫力、体力が奪われるので、その隙に転移する可能性も十分あるのです。



そして、始める抗がん剤はメルファランと言う錠剤。



直に触ってはいけない薬なのでカプセルに入れてくれました。





これの副作用は胃が荒れるので朝晩の胃薬です。



もうすぐ漢方も2週間、痛み止めも2週間なので、そろそろ切れてくる頃かな?



次からの痛み止めはステロイドに変わります。



腎臓に負担がかかりそうな気がして前向きにあまりなれないが、まずは悪の帝王、癌細胞をやっつけないといけないから仕方ないな…



さぁ、抗がん剤効いてくれ!

姿を現した悪魔

感情とは、実感してこそ湧き上がるものだ。



ネオベッツVRセンターに行って結果を知るまでは、案外呑気に構えてて、蓋を開けたら腫瘍でした!手術出来ません!残念!



悲しくて悔しくて、なんでこんな良い子が病魔に侵されなアカンのか理解出来なくて2日泣いた。



2日泣いたら、アホちゃうか、泣いてる場合ちゃうやろ!リリーの為に動いたれや!と言う気持ちが湧いてきて、病理検査の結果まで気になりながらもリリーの現状を受け入れるようになる。



頭の中では覚悟は決めている。



つもりだった。



ギブスを作って家に着いたら病院から着信。



「先程、入れ違いで腫瘍の結果がわかりました。リリーの腫瘍は骨肉腫ではなく、思った通り『形質細胞腫』でした。そこで、抗がん剤治療に入るのですが…」




さらりと説明する。




リリーの形質細胞腫にはメルファランと言う抗がん剤が効果あるらしい。



流れ作業のように伝えておかないといけない事を先生は言ってるだけ。




メルファランを飲んでいない子の平均寿命は220日。



メルファランを飲んで合った子の平均寿命は540日。




まさか、余命宣告されると思わなくて、しかも薬が効いても2年もたない?



こんなに元気なんに?ご飯いっぱい食べるのに?



ちょっと何言ってるかわかりません。



サンドウィッチマンのようなセリフが頭の中でグルグル回って途端に涙が止まらない。



覚悟したじゃないか!

みんないつかは死ぬんだよ。遅いか早いかなんだよ!



でもでも、だって…である。



頭の中で一人問答。



あの時、センターで完治しない、と言われてるのに、私は何を期待したんや!

良性でも悪さをするって言われたやん!

いい加減腹くくれよ!



今から一瞬一秒リリーを大事にしたれや!



あくまでも平均寿命であって、みんながみんなそうじゃなく、長生きしてる子も絶対いてる!

だから諦めるな私!

リリーは諦めてないぞ!

540日なんか鼻で笑ってやれ!

1日でも長く生きてやる!長く生かしてやる!



沢山のお友達が励ましてくれた。



そうだ、リリーは西洋医学も東洋医学も雲の上の存在達も操る事が出来る男だ!



だから負けない!絶対負けない!



そうしてリリーの闘病と言う冒険が幕を開けた。

悪魔の正体??

VRセンターに行ってから病理検査で言われてる1週間がやってきたが先生からは連絡がない。




毎朝、お守りリリーに当てて、リリーの1日をお願いしているのだが、ふと見るとブツブツ…



おいおい、これ腫瘍じゃないよな?

膿皮症よな?

ちょっと過敏になってしまう今日この頃。



病院行ったらついでに聞けるから良いきっかけだ。…と、言う事で他のチビ達も髭、爪カットの肛門絞りをお願いしようと1番最期の時間に予約して病院へ。




「先生、リリーの腫瘍分かった?」


「それが実は病理検査から返ってきてるんですが、どうも内容に納得出来ないんです。VRセンターの担当医(先生の後輩)とも話をしたけど、絶対違う!と、それで今、先生達の師匠に相談して、リリーの腫瘍を調べ直してもらってるんです。だからもう少し待って下さい」



どうやら病理検査の結果は骨肉腫かも?で、物凄く中途半端な答えだったらしく、先生とセンターの担当医、2人の答えは絶対骨肉腫じゃない!と言う見解みたいで、再度調べ直しているというのである。



こういう曖昧な答えはよくあるらしい。



しかし、こちらは藁をもすがる思いなのに中途半端な答え出されたらたまらんな。それも間違えを鵜呑みにされたら最悪やな。



何やら先生がせっせとお湯を運んできた。




白い包帯みたいなんを、お湯に浸けてリリーの腰回りに巻き巻き。


乾いたら即席ギブスの出来上がり〜!


これを使ってお友達にギブス装着出来る服を作ってもらう。


リリーの脊髄はガラスより脆いのです。




脊髄に腫瘍がある為、リリーの下半身は強くはない。



これからの事を考えて、筋力が衰えるのは避けたいので、先生オススメ、低周波治療器。



EMSの先駆けだな。



EMSはワンコにも良く、シックスパッドの腕のヤツとかもいいが、1番良いのが位置を選べる低周波治療器。



これを寝てる時に微量の強さでやってあげると良いらしい。



リリー一緒に頑張ろうね!