勇犬リリーの大冒険!

このブログは8歳で脊髄に出来た形質細胞腫と言う悪性腫瘍と戦うイタグレ、リリーの闘病日記です。ラスボスの腫瘍を倒す為に頑張るリリーの記録です。

2度目のネオベッツVRセンター

VRセンター当日、車にリリーを乗せて向かう。






脳腫瘍やったら嫌やなぁ…ヘルニアちゃうのかなぁ?など、完全な素人探偵は、悪魔の正体を知らされるまで呑気に構えていた。



待合室から呼ばれて部屋に入ると神経科の担当者の先生がリリーの触診と説明。


かっけ調べるやつで身体中トントントントン日野の2トン…とリリーの神経の反応を調べていた。



私は自信満々にヘルニアじゃないの?と聞いてみたが、即答で否定された。



まさかホンマに脳腫瘍?



しかし先生の見解は脳ではない。



めちゃくちゃホッとした。




思い当たる症状に犬種独特のものがあるけど、これにイタグレが該当しない。

この子には病名が付けられないかも知れない。

と、はっきり言われた。



前回の発言がフラッシュバックする。



なんでやねん!高度な二次医療で名医揃ってるんちゃうんかい!リリーが痛がってる時点で何かあるやんけ!



と、思ったが言わない。大人だから…



今回、脳と脊髄までをしっかり調べます!

足の関節は映らないので見れませんが、徹底的に調べます!

MRIで怪しかったらCTを撮ります!

更に疑うなら隋脳検査もします!



この時には先生、多分、脊髄になにかあると確信してたと思う。



リリーを預けてお昼に行ってきた。



約束の時間にお昼から戻るも30分以上経っても呼ばれない。


しばらくしたら担当医が「今、CTを撮ってますので、もう少しお待ちください」と。



あぁ、MRIからCTって事は、あんまり良くないかもな…と、若干の不安がよぎる。



そうこうするうちに呼ばれ診察室へ…



開口一番「原因がはっきりわかりました!脊髄腫瘍です!」




心の準備も無いまま飛び込んできた言葉でした。




だって、最後まで腫瘍は頭になかったんだから。







素人目でも分かるものを見せられて、自分の気づかないところで、こんなにも骨が蝕まれていたのか…なんで気付いてあげられなかったのか…



絶対!絶対痛いはずなのに、気丈に振る舞ってこんなになるまで我慢して!



いや、きっとリリーはサインを出してたんだよ!それを私は見ようとしなかったんだよ!



画像を見せて先生が淡々と説明するのだが、これが夢か現実か分からないくらい、その場の光景がボヤけて見えて、ただただ、リリーが可哀想という涙じゃなく、今まで気付いてあげられなくてごめん!ごめんリリー!ごめんなさい!



の気持ちだけが私の精神を埋め尽くした。



この腫瘍を病理検査に出すので、腫瘍の結果は1週間後。







全身麻酔でぐったりしたリリーを抱きしめて、ひたすら謝る事しか出来なかった。

立ち上がれリリー!

先生の説得に怖くなり、6月16日に2度目のセカンドオピニオン。



その間に、痛がるなら痛み止めを処方する事になった。



近いうちに朝から激痛ではなく鈍痛っぽい痛さのように、ピーピー鳴き出すようになった。



リリー自身の動きも激しくならなくなったし、この時には目に見えて、リリーは腰か足が痛いんだろうな、うずくんだろうな。と分かるようになった。



見えない悪魔ががリリーの大事な骨を食べてる事さえ気付かずに…



相変わらず、食欲も元気もある。

散歩にも行きたがるし、野太く吠えるので、お友達に誘われてたドッグランへ。



我が家は1番元気な2歳のミニピンが居てるのでランで走らせないとストレスが溜まってしまうのである。



痛み止めを飲んだりしてるから、痛くないので他の子と走りたい。

走りは止められてないが、許容範囲内で様子見てた。



リリーの足は思ったより相当弱っていたようで、走ってる最中、カーブを曲がりきれず滑って転んだ。



しかし、リリー自身はケロリとしていた。



もう走らせたら骨折どころじゃないわ!



と、痛感した為、そこからリリーは私と短い散歩組になった。

みんなで散歩の時はバギーを出して移動。


本犬、気持ちが前に出るから動けるつもりで、いきなり身を乗り出したりして、バギーから落ちる。



ちょっと本気で怖くなってきた、VRセンターの予約、3日前。



朝からリリーの様子がおかしくなった。



ベッドから落ちたのである。



我が家は低めのベッドなのたが、朝方立ち上がるのに失敗したようで、足がもたついて落ちたのだと思う。



私もビックリして、トイレしたいのかと連れていくも、足を踏ん張れず尻餅。

歩き方も、後ろ足がナックリング。

肉球が床に着かずに、甲が着いてる。



兎に角、痛み止め飲ませて、身体をほぐそうとマッサージ、家族に様子見てもらい、私は仕事。


夕方帰って来たら、ケロリとして迎えてくれて、朝は何だった?てんかん発作?嫌、絶対違う。

朝とは全く違ったし、ご飯も食べたし、トイレだけ、足上げをしなくなった。

ナックリングもしなくなっていた。



兎に角、3日後がセンターやから待とう。



翌朝、またリリーがベッドから落ちた。

その日から私とリリーは布団で寝ることになる。



抱くと足は震え、辛そうにしてるリリーをどうすることも出来なくて、朝から病院。

ナックリングどころか、立つ事さえ、滑ってどうしようもない状態。



まさか、まさか、こんな急に変わってしまうなんて!



VRセンターを2日後にして、なんで急にこんなことになるの!

パニックになったが、夕方にはまた元気なリリーになっていた。



今回は確実にMRI撮るから、前日から絶食、痛み止めも禁止。

なので他の子達も一緒に絶食。


元々、月一で絶食してるので、その月の絶食をこの日にした。



今度は布団だから落ちないね!



取り敢えず、朝が来るのが心配だった当日。



リリー、ケロリとしていた。



あの立てなかった2日は何だったの?と聞きたくなるくらい元気で、ナックリングもなく、しっかり立っていた…

リリーの異変

今、思えば、色んなサインを出していたのかも知れない。


言葉が交わせない分、もっともっとキチンと考えてあげれば良かった。


去年の冬、後ろ足を痛がるようになった。


しかし、食欲もあるし、元気だし、段差さえ気をつけてれば普段と何も変わらない。

でも、痛がるので病院へ行き、痛み止めを処方しながら、セカンドオピニオンで使われる、高度二次医療センターへの予約を取ることになった。



膝だけだったので、整形外科で診療してもらうことになった。



2017時11月20日 ネオベッツVRセンターへ。



ここは通ってる動物病院の先生、お墨付きの名医揃い。



評判を見ると確かに凄いみたいだが、比例して値段も凄い…



ここで何か分かるなら!痛みを取り除けるなら!と、連れて行った結果、MRI撮る程のものではなく、エコーと血液検査とレントゲン。



結果、原因不明の炎症…




え?全然評判と違うやん!

どうやら、イタグレと言う犬種には疑われない怪我の名前の可能性しかなく、しかも、そこまで酷くない。と言われ、膝が少し炎症してます。原因を調べるならCTですが、イタグレには起こらないものなので、あまりオススメしません。と、消化不良で帰ってきた。



今思えばこれがリリー自身が思う違和感だったのかもしれない。



結局、原因が分からないまま、自分が通ってる鍼灸の先生に相談したら「それ捻挫やで!」

と。


ダメ元で連れて行ったら、一瞬で治してくれ、リリーは痛がる前より元気になった。



なので飼い主、元気に走り回るリリーに全く違和感を感じなくなり数ヶ月。



最近よく、お腹がキュルキュル、弱くなってきたな。シニアに入った途端にお腹も弱くなるんかな?



…と、我が家は多頭なので、誰が急にお腹を壊してもいいように、病院で整腸剤を容器でもらってるので、それで様子を見ていた。

幸い、嘔吐もなく、整腸剤も効くから平和な日常を送る。



見えない悪魔が侵略してる事も誰も何も知らずにいた。



2018年4月 再び後ろ足を庇う仕草が始まり、念の為、痛み止めと、病院と、また鍼灸の先生(笑)



今度は前足が軽い捻挫で、また鍼灸の先生が1発で治してくれた。



リリーは西洋医学と東洋医学を操る男になった。






見えない悪魔は、この頃既にリリーに悪さをしていた。




前回の捻挫の時はビックリするくらい回復したのに、1ヶ月後、またリリーの動きがおかしくなった。





右後ろ足をしつように噛むようになって、腫れてしまった。



ソファーにも飛び上がる事はせず、幸いにもデカイ為、長い脚を使ってソファーに上がる。



これは鍼灸の先生案件ではなさそうなので、いつもの病院へ。



ステロイドが入った痛み止めを処方。



その時から、リリーの動きに違和感を感じ疑い出したのが脳腫瘍。



私にしたら会話出来るし、目見えてるし、脳腫瘍なわけないわ!元気やもん!なのである。



ここまでのリリーに足の腫れと段差の上り下り以外の違和感は全く感じなかった。



先生はもう一度、センターでちゃんと診てもらおう!と言ったが、なにせ去年の中途半端な件があったので、うーん。状態だが、神経やったら怖いから!と言う説明で納得し、今回は神経科で予約を入れた。